9月29日、北アルプス涸沢で台湾の24歳の男性が体調不良となり、ヘリコプターで救助されました。
救助されたのは24歳の台湾の男性です。
警察によりますと、男性は29日、奥穂高岳から下山中に体調不良となりました。
男性は北アルプス涸沢(標高約2300メートル)の長野県山岳遭難防止常駐隊の基地まで行き、午前11時半ごろ、隊員に「胸が苦しい」と救助要請しました。手足のしびれもあり、自力での下山が難しく、午後1時半前、長野県警ヘリで救助して松本市内の病院に搬送しました。
搬送時、会話は可能だったということです。
男性は24日、5泊6日の予定で6人パーティで中房登山口から入山していました。
北アルプスではこのところ遭難が相次いでいます。先週22日からあわせて4人の死亡が確認されています。
長野県警によりますと、特に転倒や滑落による遭難が多発していて、下山中の遭難が後を絶たない状況だということです。下山するまで集中力を切らすことがないよう、こまめな休憩、ゆとりをもった行動を心掛けるよう呼びかけています。
今週から10月に入り、朝晩の冷え込みも厳しくなる中、汗や雨でぬれると低体温症になることもあるので、着替えや防寒着を必ず傾向し、防寒対策を万全にしてほしいとしています。