満開のサクラの下、ことし4月に一歩を踏み出した新人警察官が29日、警察学校を卒業しました。
長崎市の県警察学校で初任科短期過程を終えた第88期生の卒業式があり、県警の遠藤顕史 本部長や保護者など約150人が門出の日を見守りました。
卒業生35人は大卒として県警に採用され、6カ月間で警察官に必要な法律や実務、それに逮捕術や拳銃の扱いなどを身に着けてきました。
門脇隆仁 校長はこれまでの努力を褒めた上で、「心温かく力強い警察官になってほしい」と激励しました。
佐世保警察署に配置 菰田玲さん(24)
「県民の期待と信頼にこたえる力強い警察になるために、県民のために積極的な行動が取れる警察官になりたいと思います」
諫早駅前の交番で勤務する溝田亮介さんは半年前、不安を抱きながら警察学校に入ったと振り返ります。
溝田亮介さん(23)
「今も不安はありはするんですけれども、自分が今まで学んだことを現場で生かす。現場で自分が少しでも県民の役に立ちたいという思いが強くなったので、現場で働けるのが楽しみという気持ちも大きくなりました」
今年、県警が採用した女性警察官は高卒・大卒あわせて26人です。
2026年4月に全警察官の12%程度を女性とするのが目標です。
大浦署に配置 峯松加奈さん(23)
「誇りと使命感を持って、優しく強い警察官になりたいと思っています」
新人警察官たちはこれから長崎署や佐世保署など、県内11の警察署の交番で実際の勤務にあたります。