広島市が、平和記念式典の会場周辺で行われているデモについて、参列者へアンケートを行った結果、75%以上の人が「音量を下げるよう要請することは適切だ」と回答したことがわかりました。
広島市は平和記念式典の最中に、拡声器を使ったデモ団体の声が会場内で聞こえる状況が続いていることから、参列者にアンケート調査をしその結果を明らかにしました。
3270人が回答し、そのうち、75.2%がデモ団体に「拡声器からの音量を下げるよう要請するのは適切だ」と回答しました。
これに対し、「要請は適切でない」とした人は7・7%で、その理由を「表現の自由を制約することに繋がる」とした人がいた一方で、「要請だけでは不十分で音量を規制する条例の制定などを行うべき」との意見もありました。
今年はデモ行進の出発時間が遅れたことで拡声器による式典への影響は去年の26分から14分に減少したということですが、市は、引き続き、団体に自主的な取り組みを促すとともに警察などとも連携して対策を検討する方針です。