西日本大荒れ…関東接近へ

週末にかけ、各地で大雨や強風が心配される台風14号。

この記事の画像(8枚)

宮崎県日南市では9日午前2時37分に最大瞬間風速21.5メートルを観測。

また、高知県室戸市でも9日午後2時に最大瞬間風速32メートルの非常に強い風を観測するなど、すでに大きな影響が出ている。

10日にも台風14号が接近するとみられる東京都心でも、正午の気温は14.9度と11月並みの寒さ。
秋雨前線を台風14号が刺激したことによる雨と寒さにより、マフラーも巻いたり薄めのダウンコートを羽織る人の姿も見られた。

勢力維持で接近…「強い雨と暴風」に注意

強い勢力を維持している台風14号だが、警戒したいのは「長時間の強い雨と暴風」

気象予報士・三井良浩氏によると、9日朝までは渦がはっきりしていたという台風14号だが、台風の目がつぶれてピークは越えつつあるという。

しかし、一方で台風の北側にある秋雨前線の雲が大きく活発になっている状況だという。

8日には、房総半島の先をかすめるような予想だったが、9日には八丈島の南を通るという予想に変わってきた台風14号の進路。上陸せずとも風雨ともに警戒が必要となってくる。


気象予報士・三井良浩氏:
10日の午前3時には紀伊半島に最も接近し、午後3時ぐらいになると東海地方の沖合、夜には関東の沖を通っていくというような予想です。八丈島、特に伊豆諸島は10日いっぱいは警戒が必要です。予想進路の一番北側を通ると、紀伊半島から伊豆半島そして房総半島南端というのは暴風域にかかる可能性があるということです。


地域ごとの大雨・風への警戒時間帯は以下。

関東地方…10日の午後から11日午前
東海地方…10日の午前から11日午前
近畿地方…9日夜から10日午後、10日午前中がピークの予想
四国地方…9日夜から10日午前、9日夜がピークの予想

気象予報士・三井良浩氏:
一番雨が降るのは東海地方ですが、東海地方の中でも一番降るのはあす昼までの予想雨量が400ミリとなっている三重県の山沿いです。

土砂災害への備えが必要

また、長時間の雨で心配されるのが、土砂災害
自分が住んでいる地域の危険度をハザードマップでチェックすることが重要になってくるが、気象庁では土砂災害危険度分布を公式サイトで公開している。

この土砂災害危険度分布では10分ごとに

濃い紫…「極めて危険」
薄い紫…「非常に危険」
赤…「警戒」
黄色…「注意」

と地域の色分けが更新されていくため、自分の住んでいるエリアをこまめにチェックしてほしい。

また、土砂災害が起きる前兆としては

・斜面のひび割れ
・異様な音やにおい
・湧き水が止まる
・濁った水が噴き出す


などの現象がある。

普段と違ったこのような現象を見たときは、すぐに斜面から離れ、安全を確保してほしい。

(「イット!」10月9日放送分より)