岩手県花巻市から釜石市方面へと続く国道283号線の通称「めがね橋(宮守川橋梁)」を過ぎた右手に見えてくるのが、遠野市宮守町にある「道の駅みやもり」です。
宮守川に架かる「めがね橋」は、JR釜石線の橋で、宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』のモチーフになったともいわれる幻想的なスポット。
そのすぐそばに建つ「道の駅みやもり」では、かつて復興支援のために走っていた観光列車「SL銀河」や、宮沢賢治に関するパネル展示があり、地域のつながりや歴史に触れることができます。
館内の直売所には、旬の野菜や総菜、お菓子が並んでいます。特に人気なのが、赤飯に味噌大根をのせたおにぎりや、リンゴ・カボチャ・梅みそなど多彩な味が楽しめる「がんづき」です。
この地域の特産は「ワサビ」です。年間を通じて水温が安定した湧き水が豊富で、ワサビの栽培に最適な環境です。
「道の駅みやもり」駅長の熊谷定子さん「“清流とワサビの里”ということで並んでいる。(根ワサビは)年中とれます。宮守のワサビの特徴は、“甘みのある辛さ”」と語ります。
館内には、ワサビの栽培の歴史や食べ方を紹介するパネルも掲示されており、学びの場としても楽しめます。
道の駅の中にある「レストラン銀河亭」では、ワサビを使った料理が楽しめます。
「わさびラーメン」は、注文後に自分ですりおろすスタイルで、マルシェ社長・中下雅徳さんは「根ワサビを1本、お客さんがお好みですり、それを食べる直前にのせて。おろしたては風味が全然違ってくる」と話します。
さらに、カツオ節のうまみが広がる「生わさびご飯」や、食後にぴったりの「わさびソフト」もおすすめです。
清らかな湧き水が育てたワサビと、幻想的な「めがね橋」。
遠野市宮守町の「道の駅みやもり」は、遠野の魅力がぎゅっと詰まった、心なごむ立ち寄りスポットです。