5人が立候補した自民党総裁選で、22日午後の所見表明演説会を皮切りに10月4日の投開票に向けて12日間の選挙戦が始まった。
12日間の選挙戦スタート
自民党の総裁選挙がスタートし、5人の候補者が演説会で論戦を交わした。

小林鷹之元経済安保相:
諦めではなく希望を。“頑張れば報われる”その実感を。力強い、成長する日本を作って参ります。

茂木敏充前幹事長:
私を総理・総裁にしていただければ、まずは挙党態勢を築く。結果が出せるベストチームを作っていきます。

林芳正官房長官:
夜明け前が一番くらいと言う言葉がある。まだまだ日本はやれる。強い気持ちで先頭に立ってこの国の舵取りをさせていただきたい。

高市早苗前経済安保相:
高市早苗、奈良の女です。大和の国で育ちました。日本をもう一度、高い位置へと押し上げる。

小泉進次郎農水相:
我々に課せられている使命は自民党を立て直すこと。ともに政治を前に!日本を前に!進めていこうじゃありませんか。
出陣式にも“独自色”
各候補は所見表明演説会を前に出陣式を行った。

高市氏の出陣式会場にはのぼりが立ち、その様子はまさに「戦」の出陣そのもの。自民党総裁選が告示され、高市氏が声をあげた。

高市早苗前経済安保相:
国民に声が届くように、私の志が届くように、お力添えをお願いします。
高市氏はFNNの世論調査の“次の自民党総裁に最もふさわしい人”でトップを走っている。

一方、2位の小泉氏は飾り気のない部屋で出陣式。
しかし、応援には菅元首相に河野前デジタル相など豪華面々が駆けつけた。
加藤選対本部長:
皆さんの力で小泉総裁を実現しようではありませんか。

出席した議員は、代理を含め92人。他の候補者を圧倒していて、会場は熱気に包まれた。
そして、世論調査で3位にくいこんだのが林氏。

林芳正官房長官:
この国の舵取りをできるのは誰か。林芳正しかいない!

世論調査で4位の小林氏は、出陣式ならぬ「送り出し式」。

小林鷹之元経済安保相:
私たちの目標、日本をもう一回再起動させる。
“送り出し”では、まばらな拍手に司会者が機転を利かせ「鳴り止まぬ拍手であります」と述べると場内に笑いが起きた。

茂木陣営は、東京・新橋で街頭演説を開催。“推し活うちわ”を手に握手を求める人もいた。集まった聴衆からは「もーてーぎ!とーしみつ!」コールが上がる場面も。

“ポスト石破”は、誰になるのか…。午後1時、総裁選の皮切りとなる演説会がスタート。
岸田前首相、麻生元首相、そして菅元首相などの“キングメーカー”が、最前列に座った。
そんな中で、異例の演説を行ったのが…。

「高円の秋野の上の朝霧に~」と、冒頭で和歌を詠んだ高市氏。その理由について…。

高市早苗前経済安保相:
奈良の鹿を足で蹴り上げるとんでもない人がいる。私、高市早苗、古来の伝統を守るために体を張ります。
さらに他の候補者達も、自身の主張を打ち出していった。

小泉進次郎農水相:
私は初当選の直後、地元横須賀の選挙事務所で、解党的出直しが必要だと述べたことを今でもはっきりと覚えている。あれから16年。再び解党的出直しが求められています。

林芳正官房長官:
岸田政権と石破政権、2年にわたって官房長官を務めてきた。この経験を生かして、継承の中に変化、革新を求める。こうした気持ちで政策を進めてまいりたい。

小林鷹之元経済安保相:
子育て世代を含めた現役世代が、自由に使えるお金を増やします。その一つが、所得減税です。高所得者には一定のご負担をいただきつつも、中間層や現役世代をしっかりと後押ししていく税制改革を行います。

茂木敏充前幹事長:
私の強みは経済と外交です。トランプ大統領から『茂木はタフなやつだ』そう言われながら交渉をまとめた実績、力強くしたたかな外交を展開していく。
一方、総裁選について、野党からは厳しい声も上がる。

立憲民主党・安住幹事長:
お行儀良く色々な話をしているから逆につまらないなと率直に言って思う。

国民民主党・玉木代表:
物価高騰対策でスピーディーにやる政策がいずれの候補者からも見えなかったのが残念。
自民党の総裁選は、10月4日投開票となる。