FNNは、自民党総裁選告示直前の20日と21日に実施した世論調査から、野党支持層と総裁選各候補者の親和性を探った。
次の自民党総裁にふさわしい人として、高市前経済安保相(28.3%)と小泉農水相(25.7%)が大きな支持を集め、林官房長官(11.1%)、小林元経済安保相(4.0%)、茂木前幹事長(3.8%)が続いた。
自民党支持層に限ると、小泉氏(35.2%)、高市氏(22.5%)の順で、トップが入れ替わったうえ、10ポイント以上の差がついた。
今後期待する政権の枠組みについて「自公に野党の一部が加わった政権」と答えた人(46.9%)に、加わってほしい具体的な野党名を尋ねたところ、最も多かったのは先月に続き国民民主党(25.8%)だったが、日本維新の会(25.6%)が僅差に迫り、立憲民主党(20.3%)、参政党(9.7%)と続いた。
そこで、支持政党別に「次期総裁にふさわしい人」を見ると、国民民主党支持層の過半数(51.5%)が高市氏を挙げ、小泉氏(17.3%)、林氏(7.4%)と続いた。
日本維新の会支持層では、小泉氏(31,1%)と高市氏(30.1%)が僅差の2トップ、次いで林氏(9.0%)となった。
一方、立憲民主党支持層では、小泉氏(27.6%)、林氏(24.8%)となり、高市氏は3番目(14.5%)だが、参政党支持層では逆に、高市氏が7割を超える(70.8%)圧倒的支持を集めた。
ちなみに、公明党支持層では小泉氏が6割を超える(61.4%)支持を集め、他4候補を挙げた人はいずれも10%に満たなかった。
以上の要素をあくまで数字だけで考えると、高市・小泉の両氏とも維新支持層には比較的歓迎される可能性があり、どちらが総裁に選ばれても連立交渉は比較的スムーズに進むかもしれないが、高市氏が新総裁に就任した場合は野党よりむしろ与党の公明党内で理解を得るべく腐心する可能性を示唆しているともいえる調査結果となった。