京都府警「平安騎馬隊」。
警察官が馬に乗って祭の警備をしたり、交通安全教室に参加したりと活躍している。
そこに、18日、新たに2頭の馬が加わり、お披露目された。
このうちに一頭は、かつて足の育成不良で殺処分も検討されながら、治療と訓練を経てデビューを迎える。

■子供たちの登校を見守るのは…「馬」?!
京都市内で登校中の子供たちを見守る警察官。
乗っているのは…なんと、馬だ。
京都府警の「平安騎馬隊」に所属する馬が、週3日ほど、通学路や交差点をパトロールしているのだ。

■葵祭の警備や交通安全教室で活躍する「京都府警・平安騎馬隊」
1994年に平安遷都1200年の記念として結成された「京都府警察・平安騎馬隊」。
京都三大祭の一つ葵祭の警備や交通安全教室などで活躍している。
そんな歴史ある平安騎馬隊に、このたび仲間入りするのが5代目大江号(3)と8代目小倉号(16)。
なかでも少し変わった経歴を持つのが大江号だ。

■様々な苦難乗り越え「平安騎馬隊」へ
大江号は、競技馬として生まれたが、足に育成不良があり、一時は、殺処分も検討された。
しかしその後、獣医師に引き取られ、治療やトレーニングを重ね、8月、平安騎馬隊にやってきたのだ。
京都府警平安騎馬隊 大熊茂樹警部補:性格が穏やかな子なので、府民からも愛される馬になってほしい。

■「人馬一体」となって任務をこなせるか
そして、1カ月半前、任命式に向けた訓練が始まった。
任務をこなすには、「人馬一体」となって動くことが必要だが…
京都府警平安騎馬隊 大熊茂樹警部補:駆け足という、走りながら円を描いたりがまだまだ苦手なので、そういった小さいところをコントールできるようトレーニングしているところです。

■地元園児が見守る中、はじめての演技
そして迎えた18日の任命式。
地元の園児たちが見守る中、初めての演技を行う。
「駆け足!」
指示に合わせ、走ったりゆっくり歩いたり。苦手だった円を描いて走る演技も難なくできていた。
「直れ!」
見守った人たちからも温かい拍手が送られた。

■任命式は大成功 「120点です」
京都府警察平安騎馬隊・大熊茂樹警部補:緊張もせず落ち着いて式典を受け入れてくれたので、安心して外で活動できる馬じゃないかなと思いました。
-Q.何点あげたいですか?
京都府警察平安騎馬隊・大熊茂樹警部補:100点以上、120点ですね!
これからも訓練を続け、来年春ごろには、京都の街を守る2頭の姿が見られそうだ。
(関西テレビ「newsランナー」2025年9月19日放送)
