19日午後、高市早苗前経済安保相が記者会見を開き、自民党総裁選挙への出馬を正式に表明した。会見で高市氏は、“必要なのは、巨大なクライシス(危機)に立ち向かえる強い政治”と訴えた。
一方、20日記者会見を行う予定の小泉進次郎農水相は、非公開で選挙対策本部の発足式を行い、選対本部長を務める加藤財務相や支持を表明した河野前デジタル相など40人以上の議員が参加したとみられる。
“巨大な危機に立ち向かえる強い政治”高市早苗氏が出馬会見
会見場に姿を見せると、満面の笑み。
“初の女性総理”を目指す高市早苗氏が19日、記者会見を行った。

高市早苗前経済安保相:
私、高市早苗、日本と日本人を心底愛する者として、日本と日本人の底力を本当に信じてやまない者として、再び自民党総裁選挙に立候補いたします。
ジャパン イズ バック!もう一度日本は、声高らかに言わなくてはなりません。

2024年の総裁選では、決選投票で石破首相に敗れた高市氏。今回、3度目の挑戦だ。
ところが会見冒頭、まさかのマイクトラブルに見舞われた。

スタッフ:
失礼します。すみません。
高市早苗前経済安保相:
聞こえませんか、ごめんなさい。

会見で高市氏は、“必要なのは、巨大なクライシス(危機)に立ち向かえる強い政治”と訴え、具体的な政策も披露した。
高市早苗前経済安保相:
物価高から暮らしと職場を守る。ガソリンと軽油の暫定税率を廃止していく。この取り組みとともに、地方財源も確保する。

さらに、“収入に応じて手取りが増えるようにする”として「給付付き税額控除」の制度設計も進めると表明。

高市早苗前経済安保相:
日本にまだまだふんだんにある成長のスイッチをみんな入れて、経済が音を立てて動き出すように、一気に仕掛けていく。
高市、高い位置に、日本を押し上げます。
野党などとの連携について問われると…。

高市早苗前経済安保相:
自公連立は基本です。その上で基本政策が合致する野党とできれば連立政権を組む。そこまで考えてやっていきたい。
河野太郎氏が小泉進次郎氏の支持を表明
一方、総裁選に出馬する意向の小泉進次郎農水相には、この人が“助っ人”に…。

河野前デジタル相:
解党的出直しができる人は誰だと考えた時に、やはり小泉さんが最もふさわしいのではないか。
過去に3回、総裁選に出馬した、河野太郎前デジタル相。

4年前は、小泉氏と石破首相から支援を受け、“小石河連合”と呼ばれ、2024年も総裁選に出馬した。
しかし今回は、小泉氏を支持する考えを表明した。

小泉陣営に2024年の総裁選の立候補者が加わるのは、加藤勝信財務相に続き、河野氏で二人目。
強力な助っ人を得た小泉氏は午後、非公開で、選挙対策本部の発足式を行った。

参加者の中には、選対本部長を務める加藤財務相や、三原じゅん子少子化相などの現役閣僚から、今井絵里子参院議員の姿もあった。40人以上の議員が参加したとみられる。

小泉進次郎農水相:
もう感謝です。あす記者会見を正式に迎えますけど、大きな力をいただきました。
最高のチームです。

総裁選を巡っては、すでに出馬を表明している茂木前幹事長が、電話で地方議員に支援を訴えた他、小林元経済安保相は、金属加工工場を視察。
林官房長官の陣営は、党員票獲得に向けて会議を開いた。

日本のリーダーを決める総裁選の告示まで、残り3日だ。
(「イット!」9月19日放送より)