特集は、宮崎県内でも被害が拡大しているSNSを使った詐欺についてです。

今年7月末時点の宮崎県内のSNS型投資・ロマンス詐欺の被害額は約5億3417万円で、去年の同時期に比べ約9000万円増えています。
今回は、SNS型投資詐欺についてその手口や対策を取材しました。

話を伺ったのは宮崎市在住の60代の男性です。
男性は今年7月、インターネット上で投資に関する広告を目にしました。

(男性)
「『堀江貴文と申します、優良株を無料で提供します』という風なコンテンツのニュースですね。あれを見ると、もう入ってくるというような感じですね」

男性はその後、LINEグループに招待され、投資の話をもちかけられたといいます。

その内容は、、、
(男性)
「いきなりグループに招待されてまず代表者があいさつして、このグループはこういう勉強会のために立ち上げたグループです。みんなで協力してやっていきましょうと」

その後、アシスタントを名乗る女性が登場。
「このグループでは、色々な情報を提供していくのでよろしくお願いします」

そこから毎日グループ上で勉強会が開かれ、アシスタントから優良銘柄の紹介があったということです。
グループには70人ほどが招待されていて、積極的に投資についてコメントする人物が登場。

男性は「サクラの人間も複数いたのでは」といいます。
(男性)
「最初はそういう株式とは…取引とは…というような情報交換を毎日やっているわけですよね」

しかし3週間ほど経つと「グループで大きい金額の資金を集め、みんなで投資していきましょう」という取引の話が始まったといいます。

(男性)
「(利益)600%というのはありえないと思いましたので、その言葉にやっぱしどうしても先々にお金を増やしたいと思う人はその言葉に釣られてしまうっていうのはあるのかなって思いますね」
「ネットなんかで検索してみると、そういうのが今非常に多いかなと。今回具体的に堀江氏の名前が入ってますが、堀江氏の(名前を語った)詐欺ってのがネットなんかでみると多いかなというので、これもそうかなと」

男性は不審に思い、一度もLINEの返信をしなかったため幸い被害はありませんでした。

 (宮崎県警察本部生活安全部 本田敏郎統括官)
「特徴としては、有名人や投資家を騙ったアカウントからのダイレクトメッセージやユーチューブなどの広告動画、そこから投資名目の広告が流れてそのリンクを押すと、LINE等の別のSNSアプリのほうに誘導されて、言葉巧みに騙されて投資をしてしまうという被害が増えています」

では、被害に遭わないために私たちがとるべき対策は?

(宮崎県警察本部生活安全部 本田敏郎統括官)
「まずSNSのダイレクトメッセージが送られてきた場合、冷静に考えて、有名投資家や芸能人、著名人の方がダイレクトメッセージを送ってきて儲け話をするのはまず考えにくいのではないかと思います」
「フェイク動画であったり、著名人を装った動画を流して言葉巧みに誘導するという手口になりますので、まずはダイレクトメッセージや広告動画をむやみにクリックしたりとか、登録をしたりしないということでお願いしたいと思います」

警察では、最近の詐欺の手口についてホームページやXで公開しています。
最新の手口を知って家族で共有し大切な財産を守っていただきたいと思います。

テレビ宮崎
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