県内の戦没者遺族らの団体、佐賀県遺族会の語り部が佐賀市のろう学校を訪れ、手話やスライドを交えて戦争の悲惨さを伝えました。
【西田富子さん】
「私はね、一度でいいからお父さん、って呼んでみたかったんです」
佐賀市の県立ろう学校で講話をしたのは生まれる前に父親を戦争で亡くし現在は平和の語り部として活動する西田富子さん80歳です。
この講話は、5・6年生が修学旅行で長崎を訪れるのを前に戦争や平和について学ぼうと開かれたもので、児童3人が参加しました。
講話は、西田さんがスライドで文字を示しながら口頭で説明し、教諭が手話通訳する形で進められ、児童たちは戦争で多くの人たちが犠牲になったことや戦後の暮らしなどを学んでいました。
【参加した児童(手話)】
「戦争がないように、みんなと仲良くしたいと思いました」
佐賀県遺族会は今年度約80回の講話を予定していてろう学校への訪問は初めてだということです。