宮崎県宮崎市は、公共交通機関の利用が難しい障害者などの送迎サービスを行う福祉有償運送事業者に対し支援を行います。
「福祉有償運送」とは、公共交通機関の利用が難しい障害者などをタクシーの8割以下の運賃で送迎するサービスです。
事業者でつくる団体によると、宮崎市内では、現在476人が利用しています。
しかし事業者側は、ガソリン代の高止まりや人手不足などで事業の継続が難しいとして、宮崎市に支援を求めてきました。
そして18日の市議会本会議で、福祉有償運送事業者に対する緊急支援事業が可決しました。
補正予算額は約330万円で、宮崎市は昨年度末時点で運行実績のある12事業所に対し、2022年度から昨年度まで3年分の年間走行距離に5円〜6円をかけた金額の補助金を支給します。
(福祉有償運送サービス宮崎市ネットワーク準備会 西田勝博世話人代表)
「とても喜ばしいことだと思います。ひとりでも多くの交通困難者をスムーズに移動できるようになっていくと思います」
事業者でつくる団体によりますと、行政による支援は九州では初めてですが、今年度以降の支援については未定となっていて、引き続き働きかけを行っていきたいとしています。