カーブを曲がり切れずに壁に衝突したはずみで対向車線を逆走、さらに歩道にも乗り上げ…、暴走する車を運転していたのは高齢ドライバーでした。
TNCが映像を独自入手しました。
12日午後2時すぎに福岡県北九州市門司区を走る車のドライブレコーダー映像です。
前方を走る車が、カーブを曲がらず壁に衝突します。
すると、その弾みで車は対向車線を逆走。
トラックと接触しそうになりながら道路を横切ると、今度は歩道に進入します。
そしてガードパイプにぶつかり、ようやく停止しました。
事故の一部始終を目撃した人は…。
◆目撃者
「びっくりしました。私が運転手に『大丈夫ですか?』と言いに行った時、(運転手は)自分がどうなっているか分かっていない状況。『エンジンを切ってください』と言っても『いやいや、ちょっと待ってね』と言ってアクセルを踏み続けて『進まないから』と言ってバックギアに入れて、アクセルを踏んで。すごく怖くて『エンジンを切って降りてください』と言って運転手は降りてから分かったみたい。『ああ、事故したんやね』みたいな。『なんでこうなったかが分からない』と言っていた」
警察によりますとこの“暴走車”を運転していたのは高齢の男性で、軽傷だということです。
◆記者リポート
「事故は交通量の多いこの4車線の道路で起きたんですが、現場には、衝突の跡とみられる傷が今も残っています。そして車が歩道に乗り上げた時に壊されたガードパイプは、安全のため、現在は撤去されています」
警察の調べに対し男性は「病気の関係で、ちょっとぼーっとした」などと説明しているということです。
警察はさらに男性から話を聞くなどして、事故の原因を詳しく調べています。