岩手県奥州市水沢大町に2025年1月オープンしたホットドッグ専門店「G-dog」は、自家製ソーセージを使った独創的なホットドッグを提供している。中でも「ギョーザドッグ」は、ギョーザ風味のソーセージを使った新感覚メニューで、地元の新名物を目指している。店内装飾も自らの手で仕上げたこだわりの空間だ。

「G-dog」は2025年1月、奥州市水沢大町にオープンしたホットドッグ専門店だ。地元出身のオーナーの千葉明宏さんと高校の先輩でもある料理長の菊池俊椰さんが力を合わせて開業したこの店は、内装にもこだわりが光る。

「4.5mぐらいあるカツラの木の一枚板を見つけ、これを2人で担いでカウンターに乗せた。あとは大工さんにも手伝ってもらい、固定し、自分たちで磨きつやを出すように頑張った」と千葉さんは語る。

ログハウスのような温もりのある店内は、できる限り自分たちの手で作り上げたという。

「G-dog」の最大の特徴は、料理長の菊池さんが独学で技術を身につけて作る自家製ソーセージだ。ソーセージ作りは初めてという菊池さんは、店のオープンに向けて試行錯誤を重ねた。

現在、プレーンソーセージ、お酒に合うピリ辛のチョリソー、そして注目のギョーザ風味のソーセージの3種類を提供している。

「ギョーザのソーセージとプレーンのソーセージ、チョリソー。燻製をかけていないので、ぷりっとした食感。香辛料とかも配合して」と菊池さんは説明する。

店の看板メニューとなっているのは「ギョーザドッグ」。ギョーザのあんのようにニラ・ニンニク・豚肉・背脂を詰めたソーセージを、地元「こがねパン」のやわらかいコッペパンで挟んでいる。

菊池さんは「脂を多く使って肉を結着(まとめる)させることが、ギョーザとの違い。イメージ的にはソーセージにハンバーグが詰まっているような状態が最初続いた。その水分量を計算して、試行錯誤してやったところが一番難しかった」と開発の苦労を語る。

千葉さんも「最終的な判断は2人なので、自分も食べてみて『おいしい』となり、店の味が決まった」と語り、納得のいく味を追求したことがうかがえる。

3種類のソーセージは、午後3時からのサイドメニューで味わうことができる。
そんな自慢のソーセージを使ったギョーザドッグは様々なトッピングと共に楽しめる。

「最初にナムルが合うと思い、作ってみたら合ったので、これをどんどん改良して、ニラを足したり色々合わせてみて、残せるのだけメニューに残し、まだ試行錯誤中」と説明する千葉さん。

東京の中華料理店での経験がある菊池さんの技術を活かし、店では自家製ソーセージだけでなく、手包みのギョーザや本格シュウマイなどの中華メニューも提供している。

菊池さんは「地元の方に愛される飲食店を目指すのと、岩手だけでなく(ギョーザドッグを)全国にも広げ、自分の料理が作れたらなと思う」と意欲を見せる。

千葉さんは「『ギョーザだ!』とか『おいしい』と言ってもらえる声が多いので、新しい地元のソウルフードとなれるように、どんどん若い人からご年配まで、年齢問わず多くの方々にご利用していただきたい」と思いを語った。

オリジナルの味で地元商店街を盛り上げようと始めた「G-dog」。ギョーザの風味を取り入れた独創的なホットドッグで、奥州市の新たな名物となることを目指している。

岩手めんこいテレビ
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