岩手県盛岡市の中心部から車で約30分、国道396号線沿いにある「道の駅紫波」は、フルーツの里・紫波町の恵みを存分に味わえるスポットです。
施設内の「産直センターあかさわ」では、約100軒の農家が育てた新鮮な野菜や果物がずらりと並び、赤沢農産物直売組合・代表理事組合長の藤嶋京子さんによると、「主な物はリンゴ・ブドウ。その他には夏野菜、山菜」だという。
特にこれから収穫の最盛期を迎えるのがブドウとリンゴで、地域ごとの土壌や地形の違いが味わいに反映され、好みの品種を探す楽しみもあります。
生産者それぞれにその特徴を説明します。
「サニールージュ」は甘みが強いブドウ、種なしで食べやすい 。
「キャンベル」は甘酸っぱい味わいが特徴のブドウ。
「きおう」は早生品種で、酸味控えめの甘いリンゴ
店内にはリンゴとブドウの品種ごとの特徴を説明する掲示もあり、買い物の参考になります。
産直では、20種類から選べるジェラートやソフトクリームも人気です。特に、あかさわ産のブドウを100%使用したソフトクリームは、濃厚な味わいが魅力です。
レストランと併設された「紫波町物産館」では、町内産のブドウを使ったワインを販売しています。
紫波町物産館の陣場克実さんによると、「その時期によっておすすめのワインを出している」ということです。
2025年の夏に発売となった新商品、やさしい味わいの「シワノブラン」と華やかな香りが特徴の「シワノルージュ」も並んでいます。
また、ワインを染み込ませた「ワインケーキ」などの加工品も販売されています。
レストラン「果里ん亭」では、紫波町産の小麦「もち姫」を使った「ひっつみ汁」が人気。カツオベースの和風だしに、マイタケや鶏肉など具だくさんで、地元の味を堪能できます。
収穫の秋を迎え、紫波町の豊かな自然が育んだ味覚が集まっている「道の駅紫波」は、地域の恵みを感じられる魅力あふれるスポットです。