今年6月、富山県内でマダニに咬まれることで感染するSFTSの患者が確認されたことを受け、県は野生イノシシの抗体の保有状況を調査し、結果を報告しました。

SFTS、重症熱性血小板減少症候群はSFTSウイルスを持つマダニに咬まれることで感染するもので、致死率が10~30%と高いのが特徴です。
県内では今年6月と2022年11月に人への感染が確認されています。

県衛生研究所が2024年までの6年間に捕獲した野生のイノシシの血液からSFTSウイルスの抗体保有状況について調査をしたところ、県西部の陽性率が3.7%、県東部の陽性率は0.4%となり、中でも県の北西部から西部にかけての石川県境に陽性反応が集中していることが分かりました。

県衛生研究所の大石和徳所長は、県内全域にSFTSウイルスを持つマダニが生息している可能性があるとして、農作業や野山に入る際にはマダニに噛まれないよう対策の徹底を呼びかけています。