ブドウやナシなど秋の果物がおいしい季節となってきました。
鹿児島県霧島市の観光農園でも2025年は豊作でよい出来だということです。その一方で、実は客足が激減する事態に直面しているそうです。一体なぜなのでしょうか。
たわわに実ったシャインマスカット。
そしてピオーネ。
さらにこちらは、まだスーパーマーケットなどには出回っていないという希少な品種のブドウです。
岩元農園・岩元一郎さん
「『黒いシャインマスカット』と言われている。皮ごと食べられる」
皮が薄く実が日差しを透かして光るその名も「富士の輝」です。
霧島市国分の春山地区の観光農園では、早い梅雨明けと猛暑でこれらのブドウやナシが例年以上に甘く豊作となっています。
訪れた人
「おいしいです。以前、スーパーで買ったものよりも甘い気がする」
しかしこの夏、霧島市では新燃岳の噴火や豪雨など自然災害が続きました。
国分エリアの観光農園では、災害による直接の被害はなかったものの、新燃岳の噴火への不安や、「大雨で通行止めになった」などの誤った情報で、来場客は例年と比べて5割から6割ほど減少。熟れすぎた果物を廃棄せざるを得なかった観光農園もあったそうです。
岩元農園・岩元一郎さん
「苦労して育てた果物が販売できない。やっぱり時期があるので、時期を逸してしまうと腐ってしまう。販売できないと非常に残念な気持ち」
そこで国分観光農業振興会の7つの観光農園では「元気です!国分観光農園キャンペーン」をスタート。
それぞれの農園で来場客に果物などをプレゼントすることにしています。
こちらの岩元農園では10月いっぱいまでフルーツ狩りを楽しめるということです。