9月10日~16日までは「自殺予防週間」。県内ではここ2年の10万人あたりの自殺者数が全国を下回っているが、自殺者の数は減っていない。「いのちの電話」では相談を年中無休で受け付けている。
(山形いのちの電話・永澤孝事務局長)
「一人で悩まずに、ここに電話相談してみようと思い立つ人が圧倒的に多いです」
県内での自殺予防を図ろうと、1994年に開局した「山形いのちの電話」。
不安や悩みを抱える相談者からの電話を年中無休で受け付けている。
(電話相談受付)
「山形いのちの電話です」
2024年1年間の相談件数は8109件で、1日当たり22件。
ここ20年間で最も多い相談件数となった。
<相談の内容>
●「うつ」「統合失調症」など「精神」に関するもの 1674件
●「生きがい」など「人生」に関するもの 1611件
●「家族」に関するもの 895件
●「身体」に関するもの 855件
一方、2024年の県内の自殺者数は156人で、2023年と同数で推移している。
(山形いのちの電話・永澤孝事務局長)
「自殺は何が原因でこれだけの件数があったとか、個々の自殺原因について特定していくのが困難。ここ数年は全国平均並みになり、全国平均を下回るような自殺率の方に動いている」
県によると、2024年の人口10万人あたりの自殺死亡率は、全国が16.3に対し山形は15.6。
かつて山形県の自殺死亡率は全国を上回っていたが、最近は2年連続で全国を下回っている。
(山形いのちの電話・永澤孝事務局長)
「いのちの電話に相談をする時、まったく匿名で相談員に話しかけてかまわない。話を聞くことについて訓練を受けた者が電話口の前に座っているので、みなさんのプライバシーは必ず守られる。安心して電話をかけてほしい」
「死にたい」「消えたい」「生きることに疲れた」
いのちが限界だと感じたら、その気持ちやSOSを専門の相談員が受け止める。
「山形いのちの電話」は、電話023-645-4343(毎日午後1時~10時)で、無料で相談を受けている。