自民党の総裁選挙の前倒しを巡る意思確認が8日に迫る中、石破首相が辞任する意向を固めました。
フジテレビ政治部・高田圭太デスクに話を聞きます。
生野陽子キャスター:
石破首相のこのタイミングでの辞任表明は、政界では予想されていたんでしょうか?
フジテレビ政治部・高田圭太デスク:
実はここ数日、総裁選の前倒しが濃厚になるにつれてやはり、石破首相が8日の意思表明を前に辞任表明すべきだという意見は水面下でかなり広がっていました。そして、7日夜の菅副総裁と小泉大臣が石破首相に辞任を促したというこの説得を受けて石破首相も、やはり党内の溝を決定的するにするためにきょうの表明をせざるを得なかったということです。
生野陽子キャスター:
溝を埋めるためにということですね。これを受けて、自民党はポスト石破選びに入るわけですね。
フジテレビ政治部・高田圭太デスク:
ここでポイントになるのが総裁選の形式です。任期の途中で辞任した場合はスピード感を重視して国会議員と地方の代表者が投票する、簡単な形での総裁選になるのが通例なんです。しかし、時間がかかっても全国の党員票の割合が国会議員票と同じフルスペックといわれる通常形式で行うべきだとの声も広がっていて、これが各候補の有利不利にも直結するということでポイントなんです。現時点では10月上旬に投開票をするという日程が浮上しています。
生野陽子キャスター:
次の総裁候補どんな名前が挙がっているんでしょうか?
フジテレビ政治部・高田圭太デスク:
前回の総裁選でも上位で、世論調査でも人気の高い小泉農水相と高市前経済安保相というのは有力な候補になるとみられます。
そこに安定感のある林官房長官ですとか、経験豊富な茂木前幹事長も出馬を検討するとみられ、若手のホープである小林鷹之さんも再挑戦する可能性があります。
生野陽子キャスター:
総裁に選ばれるポイントは何でしょうか。
フジテレビ政治部・高田圭太デスク:
ポイントは大きく3つあると思います。1つは国民からの人気党の路線そして、野党との関係です。自民党の支持回復には国民からの信頼があるかどうか重要ですし、参政党に今回の参院選で保守層を奪われた中で、保守かどうかという党の路線をどうするかも問われます。
そして衆参とも少数与党になっている中で、野党との連立も視野に安定した政権をできるかというパイプも重要で、維新や国民民主との関係というのも影響を与えそうです。