9月6日(土)、札幌競馬場で行われた「第60回札幌2歳ステークス(G3・芝1800メートル)」は、池添謙一騎手騎乗の1番人気ショウナンガルフ(牡2 栗東・須貝厩舎)が後方一気の豪快な差し切り勝ちを収めました。勝ちタイムは1分50秒6

 12頭立てのレースは、10番人気のジーネキングが逃げ、ヒシアムルーズが2番手で追う展開。ショウナンガルフは後方に構えて脚をためました。

 第4コーナーを回ってもジーネキングの脚色は衰えず、逃げ切るかと思われましたが、9番手から大外を回ったショウナンガルフが力強くゴール直前にクビ差で差し切り、デビュー2連勝で重賞初制覇。池添騎手にとっても重賞通算100勝のメモリアルな勝利となりました。


 レース後、池添騎手は「スタート次第でポジションを決めていこうというプランでした。あまりスタートが速い方じゃなかったので、リズム良く進めていこうという中であの位置になった感じです。結構、外を回す形にはなりましたけど、素晴らしい長くいい脚を使ってくれていますし、しっかりとしたポテンシャルを見せてくれたと思います」とレースを振り返りました。

 将来性については「新馬前からすごく楽しみにしていた馬で、新馬クリアして、ここがすごく大事になってくると思っていたので、しっかり結果を出すことができて、次に進めていけると思いますし、まだ2歳のこの時期なのでテンション上がりやすいですけど、もうちょっと落ち着いていければ楽しみになります。走りの柔軟性は自分の中ですごく高く評価していてまだまだこれからだと思うんですけど、しっかり今日結果出せたので、次の舞台に進んでいけると思います」と期待を込めました。

 勝ったショウナンガルフは、父ハービンジャー、母ミカリーニョ(母父ハーツクライ)の血統で、生産は北海道安平町のノーザンファーム。叔母には2025年フィリーズレビュー(G2)の勝ち馬ショウナンザナドゥや2016年ファンタジーステークス(G3)の勝ち馬ミスエルテなどがおり、2023年のセレクトセールで2億1000万円(税抜)取引された良血馬です。
 
 節目の勝利を北海道で挙げた池添騎手は「毎年、北海道に来させていただいて、しっかり100勝の区切りを挙げることができて本当にうれしく思います」と喜びを語りました。

 札幌競馬は9月7日(日)で最終日を迎え、メインレースの模様は、UHB「KEIBAプレミア」(北海道地区)にて午後3時から放送されます。

北海道文化放送
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