大阪・関西万博の現地リポートです。
会場で見ることができる「大分とのつながり」がある様々なものについてまとめて紹介します。
2025年4月から始まった大阪・関西万博。
連日にぎわっていて、来場者数は1900万人を突破しました。
会場では3日から、九州7県が合同でイベントを開催していて、大分県のブースにも多くの人が訪れていました。
ブース展示は5日で終わりますが、これから万博を訪れても「大分とのつながり」があるものを色々と見ることができるんです。
実は万博のシンボルともつながりが。
1周の長さはおよそ2キロ、世界最大の木造建築物としてギネスに認定されている「大屋根リング」です。
設計したのは建築家の藤本壮介さん。
大分県内にも藤本さんが手掛けた建造物があり、それがホーバークラフトのターミナルです。こちらでも木材が印象的に使われています。
大屋根リングとホーバーターミナルを見比べて、デザインの共通点を探してみるものもおすすめです。
今回の万博には史上最多となる160以上の国や地域などが参加していますが、世界の文化と触れ合えるパビリオンも盛況です。
その中でも連日、大行列ができているのがイタリア館。
人気の理由はイタリアから持ち込まれた歴史と伝統を誇る美術品ですが、その中にはなんと、大分ゆかりのものも。
◆TOS山路謙成アナウンサー
「大友宗麟の命を受けてヨーロッパに派遣された伊東マンショの本物の肖像画です」
来場者を出迎えるように展示されているこの肖像。戦国時代の人物、伊東マンショです。
伊東マンショは今からおよそ450年前、わずか13歳の時に大分のキリシタン大名・大友宗麟の使者としてイタリアなどヨーロッパ各国へ。キリスト教や西洋音楽などを学び、帰国したということです。
大分市にも県庁前の公園に伊東マンショの功績を伝える銅像があります。
伊東マンショの肖像画はイタリア館のテーマ、「未知への挑戦と異文化との出会い」を象徴するものとして、展示されているということです。
一方、こちらは漫画の展示を行うパビリオン。侍と姫をテーマとしていて、大きなお城の写真も飾られていますが、実はこれ、中津城なんです。
この展示は中津城の運営会社などが行っているものです。会場には中津祇園の山車の模型も展示されていて、万博で中津をPRしています。
◆TOS山路謙成アナウンサー
「三角形の建物の上に多くの木が並んでいるのが特徴的なウズベキスタン館。 その木の中に大分の日田杉が一部使われている」
こちらは中央アジアの国、ウズベキスタンのパビリオンです。
屋上に並べられている柱は日本国内9か所の産地のスギでつくられていて、日田杉でできたものもあるんです。
◆TOS山路謙成アナウンサー
「木に取り付けられた小さなタグにスマートフォンをかざすとその木の情報を知ることができる」
286本ある柱のうち、61本に日田杉が使われていて、原産地はスマートフォンで調べることができます。
◆大阪から万博に訪れた人(別府市出身)
「まさか(大分と)つながりがあるとは思わなかったのでびっくりした」
万博の終了後にこのパビリオンも解体されますが、日田杉の柱を含む建材はウズベキスタンに運ばれ、現地で再利用される予定です。
閉幕まで残り1か月ほどとなった大阪・関西万博。訪れた際にはこうした「大分とつながり」があるものも、ご覧になってはいかがでしょうか。