コメの価格が高止まりする中、福井県産米では主力のコシヒカリの収穫が始まっています。この先のコメの価格を左右する収穫量や出来を、福井市の農家に聞きました。
福井市の農事組合法人「こうすい」は、約33ヘクタールの田んぼでハナエチゼンやこしひかり、いちほまれなどを栽培する中規模法人です。
コシヒカリは、例年とほぼ同じ時期の9月4日から収穫を始めました。収穫したコメは乾燥させ、6日にもみ殻を取って玄米にします。
今年のコシヒカリの出来栄えについて「こうすい」の吉田優一郎さんは「今までとそう変わらず収量を確保できている」と話します。
一方で、高温の影響でコメが白く濁る“白未熟粒”が発生し品質が落ちてしまうとして、吉田さんは「玄米にした時点でどんなコメになっているか心配」と、高温障害への懸念をのぞかせます。
吉田さんの農事組合法人では、コシヒカリの収穫を来週には終え、約12トンを民間に販売する予定です。
JA福井県によりますと、県内全体では6日から収穫が本格的に始まり、市場に出回るのは9月下旬だということです。