東北大学災害科学国際研究所は、7月のカムチャツカ半島付近の巨大地震による津波について、3つの経路で押し寄せたことが長期化につながったとする分析結果を報告しました。

東北大学災害科学国際研究所は、9月4日、調査報告会をオンラインで開きました。

カムチャツカ半島付近の巨大地震では、津波警報が発表されてから約14時間後に仙台港で90センチの津波が観測されています。

分析では津波が異なる3つの経路で押し寄せたことにより、長期化した可能性があると指摘しました。

東北大学災害科学国際研究所 越村俊一教授
「このような複雑な経路があることで、それぞれの経路をつたってくる津波が、到達時間が異なります。3つの異なる経路で海面変動の時間が非常に長期化したことが考えられる」

また、今回のような太平洋を伝わる津波は、海底の地形にぶつかることで繰り返し押し寄せることも珍しくないとしています。

東北大学災害科学国際研究所 越村俊一教授
「太平洋を伝わる津波の伝播特性はきちんと海山列からの散乱波、遅れてくる津波をきちんと考えておかないといけないということが改めて確認されました」

仙台放送
仙台放送

宮城の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。