真室川町、ダムに溜まった流木が希望者に無償提供され行列ができる盛況ぶり。“厄介者”を再利用する取り組みが2025年も大人気だった。
4日早朝にできた軽トラックの列。
お目当てはダムから引き上げられた大量の流木。これがすべて無料なのだ。
企画したのは高坂ダムを管理する県最上総合支庁。
ダムには、雪や強風などで自然に倒れた大量の樹木が流れ着く。
流木を処分するには多くの費用がかかるため、県は有効活用してもらおうと2002年から無償提供を行っている。
広場には短く切りそろえられたスギやナラなど35トンが用意され、引き渡しが始まると訪れた人たちが次々に積み込んでいた。
(新庄市から)
「薪ストーブ用。無料だからありがたい」
(真室川町民)
「買うとけっこう高いんですよ」
(鮭川村から)
「大型トラック1台分で約6万円。わざわざ木を切って買ってだと大変だけど、こ
ういう玉切り状態でもらえるならありがたい」
流木は6時間ほどですべて引き取られ、県の担当者は「流木は撤去を怠ると水門の開閉や取水に大きな支障をきたす。厄介者の流木を再資源化する取り組みに多くの人が賛同してくれるようになり大変ありがたい」と話していた。