広島県警は4日、福山市に住む20代の女性が大阪府警をかたる男らから暗号資産191万円分をだましとられる詐欺事件が発生したと発表。同様の手口の犯行が起きているとして注意を呼び掛けています。

警察によりますと先月23日、女性のスマートフォンに大阪府警察を名乗る人物から「取り急ぎ確認したいことがあるので連絡してほしい」などと書かれたショートメールが届きました。

女性は、そのメールに書かれていた電話番号に電話をすると、一旦、電話が切れた後に別の番号から電話がかかってきました。

電話は、大阪府警の警察官を名乗る男からで、男は、「ミャンマーで詐欺事件があり、あなたの口座にお金が振り込まれた」と話しさらに「被害額の半分だけでも払ってほしい」「払わなければ逮捕しなければならない」など告げました。

女性は、金を支払う旨を伝えたところ、男は、暗号資産のアプリをダウンロードし、アカウント登録するよう指示。女性は、告げられた振込先に現金91万円を振り込み、言われるまま、暗号資産を送金する手続きを行いました。

その翌日にも、女性は男に金を要求され、指示されるまま、追加で100万円分を送金したということです。

その後、女性は状況を不審に思い、大阪府警に問い合わせて詐欺と気づいたということです。

女性は、犯人から自分の名前と住所が書かれた「実況見分調書」や「振込依頼書」の画像がメールで送られてきたため信じてしまったということです。

広島県警によりますと、他にも同様の犯行が起きているということで、「警察官をかたる詐欺の被害がさまざまな年代に広がっている。警察が捜査書類などをメールで送ったり、金銭を要求したりすることはない」として、注意を呼び掛けています。

テレビ新広島
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