福井県内の魅力を再発見する小旅のコーナーで、福井と石川の県境に建つ全国的にも珍しい施設「越前加賀県境の館」を訪ねます。さらに今回は一歩、県外にも足を延ばして、加賀市にある国指定の天然記念物「鹿島の森」も巡ります。
福井の最北端、あわら市吉崎にある越前加賀県境の館は、福井と石川の二つの県をまたいで県境に建てられた、ちょっと珍しい施設です。
館の玄関には、県境を知らせる線が引かれています。
まずは福井側をのぞいてみると…近くにある国指定の史跡で、北陸における浄土真宗の布教拠点「吉崎御坊」の歴史を紹介するパネルが設置されています。
石川側には、あわら市や加賀市の観光情報がコンパクトにまとめられています。
県境が一目で分かる全国的にも珍しいこの施設は、2015年4月のオープン以降、約4万5000人が訪れています。
普段は県内の魅力を紹介する小旅ですが、今回は県境を飛び越えて、加賀市にある
国指定の天然記念物「鹿島の森」に足を延ばします。
標高30メートル、約3ヘクタールのこの森は古くは天台宗の霊場として知られ、数百年もの間、人が入ることがなかったともいわれていますが、今は約600メートルの山道を歩くことができます。
原生林が広がる自然豊かな鹿島の森では、夏の時期には道中で様々な陸ガニが出迎えてくれます。
あわら市吉崎を訪れた際は、石川との県境を体感し、加賀市の鹿島の森まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
<越前加賀県境の館>
・営業時間:午前9時から午後5時まで
・入館無料