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プレスリリース配信元:株式会社LASSIC




働き方の進化? リモートワークで培われる力とは
少子高齢化や働き手の不足、地方での就業機会の乏しさ、子育てや介護の負担……私たちの働く環境の社会課題は多岐にわたります。
個人の努力だけでは解決が難しいものばかりのように思えますが、歴史を遡ると、人類は環境の変化に適応してきた歴史があり、働き方もその一例と言えるかもしれません。
コロナ禍を経て、一気に働き方としての地位を確立した「リモートワーク」は、こうした課題を乗り越えようとする働き方の進化なのかもしれません。

リモートワークは、都市部に依存せず地方でも働ける、家庭と仕事の時間を両立できるといった利点があり、ワークライフバランスを重視したい人々にとって有力な選択肢となっています。
一方で、進化の過程なのでしょうか、「コミュニケーションの機会が減る」「報連相が難しい」といった課題も存在し、出社回帰の動きに影響を与えているのも事実。
新たな課題が見つかれば、それを乗り越えようと、更に進化を繰り返すものですが、リモートワークの普及で指摘されるデメリットは克服されるのでしょうか。

そこでテレリモ総研は「リモートワークによって向上したスキルや能力はありますか?」という働く人の進化に着目してアンケート調査を行いました。

リモート環境が鍛えた、情報伝達とコミュニケーションの力
「リモートワークによって向上した能力やスキルはありますか?」という質問をしたところ、以下のような結果になりました。







最も多かった回答は「情報を共有する力」でした。次いで「端的に文章にまとめる力」、「スピーディに情報を整理する力」が続きます。
リモート環境ではメールやチャットを介したやりとりが中心となり、気軽な声がけや雑談などの時間はどうしても減ってしまいます。
その中で、自分の言いたいことを誤解なく、過不足なく伝えるスキルが磨かれていっていると考えられます。

また「報連相の力」「スピーディに判断する力」なども上位に入りました。
これらは出社時代から、一般的な社会人として求められていた能力でもありますが、リモート下ではより強く意識される傾向にあるようです。
この結果を踏まえた上で、年代別の結果も見てみましょう。




年代別にみると、20代から60代までのすべての世代で「情報を共有する力」が1位または2位にランクインしました。

その他、各世代の結果には2位以下で多少のばらつきがあるようです。
これは世代を重ねることによって経験を積み、職務上の立場や責任の範囲が変化していくことで、重視する能力も変わっていくことによるものなのかもしれません。
こうして結果を見ると、リモートワークの課題と言われているコミュニケーション部分が大半となり、やはり進化の過程で生じた課題を乗り越えようという働きが作用しているように思えます。

「感謝を言う力」に表れる世代間の特徴
注目すべきは「感謝を言う力」と「褒める力」の項目における年代差。
表にはありませんが、20代は「感謝を言う力」の回答数が23、「褒める力」の回答数が14という結果でした。
これに対し60代では「感謝を言う力」の回答数が11、「褒める力」の回答数は7という結果で、約2倍の開きがあることがわかります。

この背景にはコミュニケーションのスタイルの違いがあると考えられます。
オフィス勤務では日常的に「ありがとう」や「助かります」「凄いですね!」といった言葉が自然に交わされますが、リモートワークではその機会が減少しているようです。

若手世代はSNSなどのコミュニケーションツールに日常的に触れており、「いいね」のリアクションや感謝を表すスタンプなど、オンライン特有の表現手段を積極的に使用します。
普段の生活における習慣が影響し、相手を気遣う姿勢をテキスト上で表現する力を強めているのかもしれません。

上司や先輩から厳しい指導を受け、理不尽な態度や要求に対しても「ハラスメント」といった言葉がなかった時代と異なり、「褒めて伸ばす」教育がなされてきた若者世代は、リモートワークにおいても、褒めるスキルを活かす工夫が施されているようです。

出社回帰の時代にこそ問われるスキルの価値
さて、数年前はあまり考えられなかった「リモートワーク」という働き方が、環境の変化に対応すべく働き方の選択肢として定着しつつあります。

まだ歴史の浅い働き方である以上、業務を進める上で問題となる場面が生じることは避けられません。
働き方の進化の過程で生じた、出社回帰の動きにもつながる新たな課題に対して、それを克服するスキルが磨かれていっているのが今回の調査でわかりました。

リモートワークにも克服すべき課題は残されています。
しかしそれらは働く人々がスキルを磨き、工夫を重ねることで乗り越えられつつあるのも確かです。
出社回帰という揺り戻しの動きはあるものの、それが働き方の未来を決めてしまうわけではありません。
リモートワークは今後も課題を乗り越えながら、働き方の一つとして今以上に定着していく可能性があると思います。

調査概要

・調査期間:2025年5月23日~5月28日
・調査対象:20歳~65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1005名
・調査方法:インターネット調査

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テレリモ総研では、人々が場所によって仕事内容や職種、勤務条件を左右されることなく活躍できる世界を実現すべく、テレワーク・リモートワークが働き方の選択肢の一つとして一般化することを目指し、多様な働き方に注目した情報をお届けしてまいります。

以上

株式会社LASSIC(ラシック)について

LASSICは2006年に鳥取県で創業し、『~鳥取発~ITで、地方創生』を経営理念に、ITを通じてポテンシャルや魅力に溢れた地方の活性化、地方創生の実現を目指している企業です。

東京に一極集中しているIT業界の経済活動を地方に分散させる“地方輸出”の仕組みづくりや、ITとアイデアで地方自治体の課題解決を支援する地域イノベーション支援事業、人や組織の状態を見える化し改善を支援する感情解析技術の研究開発などに取り組んでいます。

人々が心豊かに働ける環境を整えると同時に、社会に向けて新しい価値を発信し、日本全体の経済活動を盛り上げるべく、事業を推進しています。

■会社概要

東京本社: 〒108-0074 東京都港区高輪1-3-13 NBF高輪ビル 4F
鳥取本社: 〒680-0843 鳥取県鳥取市南吉方3-201-3
代 表 者 : 代表取締役社長 若山 幸司
設  立: 2006 年 12 月 26 日
資 本 金 : 9,968万円
事業内容: システムインテグレーション事業、Remogu(リモグ)事業(リモートワーク人材エージェント)、KnockMe!(ノックミー)、地域イノベーション支援事業、感情解析研究開発事業
拠  点: 鳥取、東京、那岐
U R L : https://www.lassic.co.jp
Facebook: https://www.facebook.com/lassic.co.jp

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