富士山を登山中、疲労のため転倒をくり返してケガをし動けなくなったとして、3日中国人男性が警察に救助されました。
救助されたのは福岡県北九州市に住む中国人の大学院生で25歳の男性です。
警察によりますと男性は合わせて6人で富士山を訪れ、2日の午後2時頃に富士宮口の5合目(標高約2400メートル)から登山を開始しました。午後8時頃に9合目(標高約3460メートル)の山小屋に到着して宿泊し、3日未明に他の5人は山頂へ向かい、また9合目まで戻りました。
男性は体調が悪かったため山頂へは行かず、9合目に留まっていたということです。
下山を始めたところ、男性は疲労により転倒をくり返して左ひざにケガをし、元祖七合目付近(標高約3010メートル)で動けない状態になったため、消防に救助を要請しました。
消防から連絡を受けた警察の山岳遭難救助隊員が5合目から山を登って救助に向かい、男性と接触したあと5合目の駐車場まで搬送しました。
その後、男性は救急車で富士宮市内の病院に運ばれました。診断結果は疲労だということです。
警察は「下山までが登山です。下山までの体力を考えた無理のない登山計画を立てましょう」と呼びかけています。