愛知県みよし市は、市内12の小中学校すべての校舎内に「防犯カメラ」を設置すると発表しました。教師たちの盗撮事件が相次ぎ、対策が急がれる中、教育現場で第3の目が光ることになります。
■カメラ計194台を設置へ…キッカケは盗撮未遂事件
9月2日、みよし市が発表したのは、市内12の小中学校すべての校舎内での「防犯カメラの設置」です。
カメラは小中学校合わせて194台で、設置費用などおよそ5772万円を、9月の市議会に提出する補正予算案に計上しました。

予算措置を講じて設置にまで踏み切った理由があります。市内の中学校に勤める常勤講師の男が2025年7月、女子更衣室にスマートフォンを向けて女子生徒の着替えを盗撮しようとした疑いで逮捕されました。
みよし市教育委員会の担当者:
「着替え中のプールの更衣室での様子を盗撮しようとして見つかったと」
事態を重く見たみよし市は、盗撮事案を未然に防ぐ狙いから、校舎内での防犯カメラ設置を決めたのです。
■カメラはどこに設置?映像の管理は?
更衣室や教室、そしてトイレの出入り口が見える廊下の両端に設置して、人の出入りを記録します。
みよし市教育委員会の担当者:
「廊下の突き当りの角あたりにカメラを設置しまして、教室などを撮るわけではなくて、廊下をそのまま撮る」

撮影した映像は校長室に置いた録画装置に記録され、盗撮事案が発生した時のみ確認できるとしています。
三吉小学校の新美貴宏校長:
「防犯カメラが学校に入るということで、子供たちが安心して過ごせる学校を考えると、より学校の方も子供たちのために力を尽くしていかなければいけないなと」

こうした取り組みに市民からは…。
市民ら:
「安全面を考えれば、あった方がこちらも安心かなと思います」
「他に流用されないかというのは、ちょっと気になりますね」
みよし市では、2026年4月から運用を始める予定だということです。