全国でもクマが出没し、人が襲われたり農作物などへの被害が相次いでいます。
こうした中、島根県雲南市の小学校で3日、ツキノワグマの生態やクマに遭遇しないための対策などについて学ぶ学習会が開かれました。
島根県東部農林水産振興センター雲南事務所・名生啓晃さん:
クマがうわぁ!人間だ!ってびっくりします。そうするとクマが逃げたいと思って攻撃してくることがあります。
雲南市の吉田小学校で開かれたツキノワグマについて学ぶ学習会。
雲南市内でもクマの目撃情報が相次いでいることから、子どもたちの安全を守ろうと開かれ、全校児童18人が参加しました。
はじめに鳥獣対策を担当する県の職員が、クマの生態について説明、鈴を鳴らして人間が近くにいることを知らせるなど、クマに出合わないないための対策を教えました。そして万が一、出合ってしまった場合に備え、首やおなかなどを守る防御姿勢を取る練習をしました。
児童:
「クマに出合ったら後ずさりすることを教えてもらったので、これで一安心だなと思いました」
「クマは耳が良くて高い音とかがよく聞こえるので、山に登るときは必ず鈴をつけて登りたいと思いました」
島根県東部農林水産振興センター雲南事務所・名生啓晃さん:
これから木の実とかがどんどん実ったり色づいてくる時期になります。山からクマが降りてくる可能性もありますので、(柿などの)不要な果樹は伐採してしまうといった対策をとっていただければと思います。
環境省によると、7月の時点でのクマの出没情報は、山陰両県では約500件と2024年の同じ時期を下回っているということです。
県は、クマの活動が活発化する実りの季節を迎えることから、山林に入る際は、鈴をつけ、早朝や夕暮れ時を避けるなどクマに出合わないよう行動してほしいとしています。