経年劣化などにより視認性が悪い路面標示が増えていることを受け、国や島根県などの道路管理者が、効率的な維持・保全の方法について話し合う会合が、3日に初めて開かれました。

松江市で開かれた会議には、国交省松江国道事務所や島根県など県内の道路の維持管理に関わる4つの機関から関係者11人が出席しました。

会議ではまず、県内における路面標示の問題点として経年劣化で消えかかっているにも関わらず修繕されないまま放置されていることや、そもそも把握できていないことなどが共有されました。

島根県路面表示等連絡調整会議・野々内裕一議長(島根県道路維持課):
これまで路面標示は、設置者が個別に設置管理してきましたが、同じ場所でも管理者間で優先度の評価や予算措置状況が異なることから、交通への影響があることがみられています。

路面標示は、道路の種類や標示内容によって管理者が異なっていて、これまではいわゆる「縦割り」で維持管理の業務を行ってきましたが、会議では今後、管理者間で調整や意見交換を諮り、一元化して効率的な作業を進めていく、という方向性が示されました。

島根県道路維持課・中村裕大課長補佐:
課題は一緒だったので、これを一体的にすることで予算面でも警備員を減らすことができるし、規制時間を短くするメリットもある。

次回以降の会議では、共同作業が可能な場所を洗い出すとしていて、遅くとも25年度内には保守作業などに着手する計画です。

TSKさんいん中央テレビ
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