鹿児島県の種子島では、乾いた田んぼに種もみを直に播く「乾田直播」という方法で、米の試験栽培が行われています。

乾田直播での米作りに取り組んでいるのは、鹿児島県中種子町の種子島農業公社です。

3日は飼料米の収穫を終えた22アールの乾田に、専用の機械でコシヒカリの種もみを直播きしました。

種もみにはあらかじめ、根の生育を高めるカビの一種などが混ぜられていて、これにより直播きが可能になるということです。

「乾田直播」でのコメ作りは、通常の田植えとは違い、苗づくりにかかる経費や労力などを抑えられることから、人手不足の解消や経費削減につながることが期待されています。

2月に別の乾田で種もみを直播きし、8月収穫したところ、超早場米と比べて収量は7割ほどでしたが、味は通常のものと変わらなかったそうです。

種子島農業公社・長田勝彦事務局長
「問題は収量ですね。農家の手取りのことを考えたら、どれだけこの方法が中山間地、離島の種子島で広がっていくか注意しながら考えていきたい」

鹿児島テレビ
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