九州の南海上にある熱帯低気圧が9月4日未明までに台風となり、すぐに九州や四国などにかなり接近するおそれがあります。その後、台風は5日の土曜日にかけて近畿、東海、関東甲信を通過する可能性があり、大雨、暴風、高波などに警戒が必要です。

熱帯低気圧は、海水温の高い海域を北上しており、日本に近づいた頃に台風となる見込みです。

このため、4日は朝から九州、四国で大雨となり、午後には中国、近畿でも大雨になります。さらに夜には東海、そして5日には関東甲信も大雨になる予想です。

3日18時から4日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、

 四国地方      200ミリ
 九州南部      180ミリ
 九州北部地方    180ミリ
 奄美地方      100ミリ
 近畿地方      100ミリ
 東海地方      100ミリ

その後、4日18時から5日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、

 四国地方      300ミリ
 東海地方      200ミリ
 関東甲信地方    200ミリ
 近畿地方      150ミリ
 中国地方      100ミリ

今回は台風になってすぐに接近するため、準備や心構えができない状況の中で大雨になり、防災対応が遅れることが懸念されます。

早めの避難や早めの防災行動を心がけてください。

執筆:三井良浩(フジテレビ気象センター)

三井良浩
三井良浩

気象キャスター、プロデューサーを経て、2024年にフジテレビを定年退職。現在、フジテレビ気象センターでシニアエキスパート勤務。モットーは、災害から国民の生命と財産を守るための情報を届ける。気象予報士。