福井県は、皮ごと食べることができる赤色のブドウを10年越しで開発し、3日、生産者や関係者に向けた試食会を開きました。
県が新たに開発した「福井GR1号」は、甘みが強く皮ごと食べられる赤い色のブドウで、福井市にある県農業試験場で生産者やJAの関係者にお披露目されました。
ブドウの産地化を目指す県は、人気の高い緑色のシャインマスカットに並ぶ新たな赤色のブドウを作ろうと、県農業試験場で2015年から品種の開発を進めてきました。
「福井GR1号」は、初の県独自のブランドブドウとなります。
倉地恵利アナウンサー:
「甘みが強くてフルーティーな香り。皮は薄くて柔らかいので気になりません」
県農業試験場の坂川和也主任研究員は「福井GR1号」の特徴について▼シャインマスカットよりも高い糖度(20度)で皮ごと食べられる▼高温でも着色が安定していて栽培しやすいことなどを挙げています。
試食会に参加した農家は「赤系ブドウは温暖化で着色が難しいので、しっかり色が着く品種なのかどうかは重要。着色がいい品種ということなので作りやすいのかなという印象」と話します。
県は「福井GR1号を赤色ブドウの定番品種とし、県内全域で産地化を図りたい」としていて、2026年秋からの販売を目指し、年度内に愛称を公募する予定です。
価格帯はシャインマスカットと同じくらいか、やや高い価格設定を見込んでいるということです。