破産手続きを進める仕出し弁当の製造会社「ユニオン・ランチ」の債権者集会が初めて開かれました。

富山市の「ユニオン・ランチ」は経営の悪化でおよそ5億7900万円の負債を抱え、今年4月、富山地方裁判所に自己破産を申請し、従業員130人余りが解雇されました。

その後、解雇通告を受けた従業員で作る労働組合が未払いの賃金や退職金の支払い、さらに、消化していない有給休暇分の買い取りを求めています。

組合によりますと、その後、未払いの賃金は7月上旬までに全従業員に振り込まれましたが、退職金などは支払われていません。

きょうの債権者集会には、従業員や取引先の関係者などおよそ30人が参加し、会社側から破産手続きの進捗などの説明を受けました。

説明によると、未払いとなっている退職金は国の制度を利用し、1人あたり8割分まで支払われますが、残りの2割が会社からいつ支払われるのか見通しが立っていないということです。

*全国一般ランチユニオン 伊藤厚志分会長
「賃金がまったく受け取れていないので、日雇い労働している人もいる」
「結論をまずは知りたい。未払いの退職金がどうなるのか」
「日々の生活がかかっているから、関係者に訴えたい」

富山テレビ
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