1934年創業の小城市の老舗食品メーカー「牛津蒲鉾」が事業を停止し自己破産申請の準備に入ったことがわかりました。負債総額10億円あまりとみられています。

帝国データバンクや東京商工リサーチなどによりますと、小城市牛津町の牛津蒲鉾は1934年に創業し、すり身のてんぷらやちくわなどの製造を手がけ、ピーク時には約13億円の売上を計上していました。
その後、原材料費の高騰や競合激化に加えて設備投資の負担や不良債権も発生し累積損失が広がる中、不安定な経営が続いていました。

取引行の支援を受けて経営再建を図りましたが、新型コロナウイルスの影響で学校や海外向けなどが落ち込むなど売上は10億円を割り込み、原材料などのコストアップの転嫁が十分にできず赤字が続いていました。
その後も売掛金や原材料を担保に資金調達を続けましたが赤字解消と借入金圧縮に目途が立たず、9月1日事業を停止したということです。

負債総額は10億円あまりにのぼると見られています。

サガテレビ
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