消費期限の偽装に揺れるコンビニ大手、ミニストップ。
1日午後4時、堀田昌嗣社長が会見を行い、8月18日に明らかになったこの問題について改めて謝罪しました。

ミニストップ・堀田昌嗣社長:
お客さまをはじめとして、加盟店の皆さま、お取引先さま、行政機関の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたこと、改めて深くおわび申し上げます。大変申し訳ございませんでした。

問題となっているのは、東京都や大阪府など7都府県の一部店舗で行われていた、店内で調理している手作りおにぎりや弁当の消費期限偽装です。

ミニストップによると、手口の1つが、調理後すぐに貼る消費期限のラベルを2時間程度経ってから貼るというもの。

他にも、一度陳列した商品に消費期限を延長したラベルを貼り直したケースもあったということです。

実際に消費期限の偽装を行っていた店長は、FNNの取材に「反省」を口にしつつ、「工場から納品される“おにぎり”とかはおおむね2日近くもちますが、店内で調理するものは8時間、10時間という商品ばかりで、廃棄リスクが高い商品でした」と述べました。

この店長は、本部からの不正の指示はなかったとする一方、「新発売の商品などは(本部から)『たくさん作れ』と指示はありますけど、なかなか減らないし売れない。(消費期限を)ずらすことで廃棄が減ったことがあります」と話しました。

問題が明らかになってから2週間。
偽装が起きた背景について社長が語りました。

会見で、全国1786店舗に及んだ調査の終了を発表し、新たに埼玉県の川口新堀店と、福岡・香椎浜4丁目店での偽装が明らかになったとしました。

堀田社長は、消費期限偽装が起きた背景について、「(偽装が起きた)原因として、商品の廃棄ロス、店舗の経費を少なくしたいという目的のために行われてしまったのが一つ。もう一つは、おにぎりをつくっている従業員の判断が多いが、自分が8時間勤務する中で、お客さまやルールの都合ではなく従業員の働いている都合で、本来は朝方からつくるものを店の手の空く時間につくってしまったと」と説明しました。

また、問題が明らかになってから、利用客から体調不良の申し出があったことも明らかにしました。

一方、偽装の手口の共有については「今のところ確認されていない」と否定していて、今後は対策を徹底したいとしています。

関西テレビ
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