自身の学歴詐称問題に端を発し、9月1日に市議会から不信任の議決を突き付けられた伊東市の田久保眞紀 市長は、可決からわずか29分後の正午過ぎに市役所をあとにしました。今後については「考えた上で決めたい」と話しています。
伊東市の田久保眞紀 市長をめぐっては、自身の学歴詐称問題に端を発し、9月1日の市議会本会議で不信任が議決されました。
不信任の議決は地方自治法の規定により、通知から10日以内に議会を解散しなければ失職となります。
田久保市長は散会後、「市民のみなさまには大変なご心配とご迷惑をおかけしていること、改めましてこの場をお借りして謝罪したいと思います」と陳謝した上で、「議会に決定に関してましては受け止めさせていただきました。内容も承りましたので、そちらについて検討してまいります」とだけ述べ一方的に質問を打ち切ったものの、中島弘道 議長から不信任議決の通知を手渡されると再び取材に応じ「受け取ってすぐに即答する類のものではなく、まずは持ち帰ってもう一度不信任決議の中身を見て、考えた上で決めたい」と口にしました。
その後、伊東市役所では市議会を代表して中島議長と青木敬博 副議長に対する取材が行われましたが、関係者によると、田久保市長この間に人目につかない場所にあるエレベーターを使用し市役所をあとにしたということです。
退庁時刻は午後0時8分で、不信任案が可決してからわずか29分後の出来事でした。