8月9日から11日にかけて福岡県では線状降水帯が6回発生し、各地で記録的な大雨となりました。

毎年のように起きる豪雨や地震。

大きな災害はもはや他人事ではなく、災害への備えが求められています。

福岡市博多区の「ハンズ博多店」には防災グッズを集めた特設コーナーが設けられ、非常食や飲料水など約100種類が並んでいます。

しかし「何から準備すればいいかわからない」という人も多いはず。

そこで担当者がおすすめするのが…。

◆ハンズ博多店 濱口智洋さん
「『防災ボトル』を準備して日ごろ持ち歩くのが一番おすすめです」

ペットボトルほどの容器に携帯トイレや雨具など必要最低限のグッズを入れた「防災ボトル」。

ぬれにくく外出先でも手軽に使えます。

濱口さんが見せてくれた防災ボトルの中にはホイッスルやブランケットに加えてこんなものも…。

◆ハンズ博多店 濱口智洋さん
「人気のようかんが入っています」

ようかんは賞味期限が5年と長く片手で食べられるうえ、甘さで安心感を得られると人気です。

また、冬場に役立つのがアルミ製のブランケットです。

軽くてコンパクトですが広げると体を覆うほどの大きさに。

保温効果が期待でき布団代わりにもなります。

◆ハンズ博多店 濱口智洋さん
「気軽に簡単に始められるところからでいいので、自分の好みのボトルに詰めていただければ」

いっぽう、身近な場所でも備えは進んでいます。

福岡県久留米市の津福公園です。

ブランコや滑り台など子どもたちに人気の遊具が並ぶ普通の公園に見えますが…。

◆記者リポート
「こちらの円形ベンチなんですが、下に保管されている機材を組み立てると、このような簡易的なかまどが完成します」

津福公園は今年3月、災害時の避難場所になる「防災公園」として整備されました。

高さ9.5メートル、幅20メートル余りの大型遊具は、災害時には遊具の支柱部分などにテント幕を張って救護所や授乳室として活用できます。

さらに東屋はテントとして使えるほか、非常用電源として使えるソーラー照明も設置されています

そして園内に9カ所あるベンチは…。

◆久留米市 都市建設部 青戸賢二技術主査
「下に大きなタンクが埋めてあるトイレにかわっていきます」

簡易トイレとして利用可能で5分ほどで、誰でも簡単に設置できるということです。

◆久留米市 都市建設部 青戸賢二さん
「災害は起きないことが一番ですが、もし災害が起こった時はこういう公園が活用できることを覚えておいていただければ」

「防災の日」の9月1日。

災害に対する備えと、いざという時の1秒でも早い行動を改めて見直してみてはいかがでしょうか。

テレビ西日本
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