福岡県北九州市の市立小学校に給食を進化させる、新たな機械が導入されました。
北九州市の八幡小学校で、子供たちが待ちに待った給食の時間がやってきました。
◆小学生
「感謝の気持ちを込めていただきます」
3日は6年生の教室に武内和久市長が訪れ、子供たちと一緒に給食を味わいました。
◆武内市長
「なかなか普段は食べられないメニューが…」
市長が「普段は食べられない」と話したメニューとは、スパイシーな味付けで焼き上げられた南アフリカの料理「ペリペリチキン」です。
◆小学生
「とってもおいしい」
◆小学生
「100点じゃなくて…100点以上です!」
子供たちも大満足のメニューですが、これまでの「煮る・炒める」が主流の給食では提供できませんでした。
それを可能にした、新たな機械というのが…。
◆記者リポート
「こちら、給食室なんですが…あ、ありました!『スチームコンベクションオーブン』です」
スチームコンベクションオーブン、略して「スチコン」。
市が3.1億円をかけ、この新学期から市内すべての市立小学校と特別支援学校に設置しました。
スチコンの導入で「焼く」「蒸す」といった調理が可能となり、夏休み明けから新メニューが続々と提供されています。
3日の「ペリペリチキン」もその1つで、200度の高温で全校児童244人分のチキンが一気に焼き上げられました。
調理の効率化も実現する「スチコン」。
武内市長には、子供たちからこんな質問が…。
◆小学生
「市長はなぜ給食に力を注ごうと思ったんですか?」
◆市長
「給食が皆さんの体と心を作ってくれるし、友達との絆も作ってくれるし、いろんな夢を広げてくれる、大切なものだと思っているから」
スチコンが可能にする進化系給食。
今後はピザやミートローフ、白身魚のポワレなど新メニューが続々と提供される予定だということです。