連日、全国各地でクマの出没が相次いでいる。
生活圏で相次ぐ出没に、対策を迫られる自治体も出てきている。
また専門家に、クマ撃退スプレーについて話を聞いた。
全国各地で相次ぐクマ出没…保護者から不安の声
8月27日、北海道・上ノ国町では親子とみられる3頭のクマが悠然と道路を横断していた。

さらに、8月27日午前6時半ごろ、神奈川・伊勢原市では参道脇にある“社(やしろ)”をのぞき込むクマが出没した。
天井付近には、ハチの巣があったという。
クマは、夏休み明けで新学期を迎えた子どもたちのすぐそばで目撃された。
北海道・初山別町でクマを目撃した人:
子グマだね。これね。いやいや、ちょっとあれ…悠々と歩いている。

8月20日には、北海道・初山別村の中学校にクマが現れ、ハンターが発砲する事態となった。
周辺では、8月20日から3日間でクマの目撃情報が4件報告されている。
保護者:
家の前で遊ぶのもやめさせているし、家の中にずっといる状態だから外で遊ばせたい。早く解決してほしい。
村では、学校周辺に電気柵と防犯カメラを設置した。
さらに、8月17日に街の中心部でヒグマが目撃された江差町では、8月27日にクマの駆除訓練が行われた。
訓練では、模擬銃が使われた。

生活圏で相次ぐクマの出没に、警戒が続いている。
一方、長野・松本市でも、クマらしき動物の目撃情報が相次いでいる。
8月27日、5つの小・中学校で保護者による送迎や集団登校などの措置がとられた。
保護者:
身近で(目撃が)あると思わなかったので、怖いなと正直思いました。
保護者:
早く目撃されたクマが特定されて、見つかったらいいなと思います。(子どもは)怖がって、いつもとは違う感じで「一緒に行こうね」という感じで。
保護者からは、不安の声が上がっている。
最後の武器…クマ撃退スプレー携行と車での送迎を推奨
もし、登下校中にクマが出没した場合、子どもたちをどのようにして守ればよいのか。
専門家は、クマの対抗策となるのが、“クマ撃退スプレー”を正しく使うことだと話す。

鳥獣対策コンサルタント・石名坂豪さん:
(クマ撃退スプレーは)鉄砲を持たない一般の方にとって、身を守る最後の武器。見守り登校で保護者がいくら大人だといっても、まったくの丸腰で目の前で子どもが襲われそうになったときに、クマから子どもたちを守れるんですかと。私が仮に見守り登校するなら、最低限でもクマ撃退スプレーを持ちます。
撃退スプレーは、カプサイシンなど強い刺激物をクマに噴射する。
日本クマネットワークでは、撃退スプレーの使い方を教える動画を公開している。

風向きや天候などにもよるが、確実にスプレーを当てるには、クマが5メートル以内に近づいて来たときに、目と鼻を狙って噴射するといいとしている。
鳥獣対策コンサルタント・石名坂豪さん:
実際に、私自身もクマに向かって噴いたことがあります。ちゃんとした銘柄の製品を正しい使い方で使えば、クマの攻撃を退けることができる。
専門家はスプレーを選ぶ際は、成分の濃度や量の多さが重要だと指摘する。
さらに、登下校時に子どもの安全を確保するには、車での送迎がいいと話す。
鳥獣対策コンサルタント・石名坂豪さん:
負担は大きいが、車で登下校を送迎するのが鉄の箱で守られているので一番安全。
(「イット!」8月28日放送より)