花笠踊り発祥の地で行われる「おばなざわ花笠まつり」は28日が最終日。2025年5月、市の中心部で大規模な火事があった尾花沢市では、約1700人の踊り手が町から活気を発信するダイナミックな笠回しを披露した。
「花笠踊り」は約100年前の1919年、尾花沢市にある徳良湖で「土搗き(どつき)」と呼ばれる作業をしていた人が、調子を合わせて作業をしようと歌った「どんづき唄」に合わせ笠を回して即興で踊ったものが原型とされている。
発祥の地と伝わる尾花沢市の中心部で28日午後4時から始まった大パレードには、56団体・約1700人が参加してダイナミックな「花笠踊り」が披露された。
(踊り手)
「いろんな人に見てもらおうと目標に踊った。緊張したけど頑張って踊った」
「尾花沢のまつりは温かくていいなと思った」
「とても楽しく踊った。地域の花笠踊り隊メンバーなので、みんなで頑張ろうという気持ちになった」
(愛知から)
「山形の花笠を今年見たいと思って、すごい人気だったので来たいと思った。花笠のまつりや活気が、すごく迫力があってめちゃめちゃ楽しい」
(リポート)
「尾花沢市中心部では今年5月、住宅など9棟が焼ける火事がありました。火災現場は現在、更地になっているが、近くには出店が出店されるなどまつりの盛り上がりを感じることができます」
尾花沢市役所から北に約400メートルの中心市街地では、2025年5月に大規模な火事が発生した。
この火事では住宅や店舗など計9棟が焼け、規模が大きかったことから、尾花沢市は公費で建物を取り壊すことにした。
工事は6月13日に始まり、8月6日に作業が終わった。
(見物客)
「半分はさみしい。魚屋さんもなくなったりして…。ほかのみんなでまた盛り上げていかないと」
「商売をやっていると大変。本当にお気の毒。元気を取り戻すためにやってほしい」
花笠踊り発祥の地にこだまする「ヤッショマカショ」のかけ声。
尾花沢花笠まつり大パレードは午後8時まで開催されている。