幻の栗と呼ばれる栗を求めて、栗の生産量ランキング1位の茨城県を訪ねました。
幻の栗といわれる「飯沼栗」。
なぜ幻なのでしょうか。
下飯沼栗生産販売組合・東ヶ崎竜男さん:
一毬一果(いっきゅういっか)、1つのイガの中に1粒。普通の栗の2倍3倍丸くて、甘くて、おいしいものを作るというのが飯沼栗の狙い。
一般的な栗は、イガの中に栗の実が3つ入っていますが、飯沼栗は1つのイガに実が1粒。
現在、8軒の農家のみで栽培されている希少な栗なのです。
大きさは卵とほぼ同じくらい。
そして、気になる味について、東ヶ崎さんは「甘いですよね。普通の栗のイメージとは全然違うと思います」と話しました。
甘さ抜群の飯沼栗をぜいたくに丸ごと使ったようかんは約1万4000円です。
しかし、この絶品の栗が今、このところの猛暑の影響を受けていました。
下飯沼栗生産販売組合・東ヶ崎竜男さん:
ここ3年くらい。去年が1番減って半分以下になった。
猛暑と雨の少なさで栗の木が枯れてしまうなどして、ただでさえ希少な栗の収穫量がさらに減っているといいます。
一方、この暑さで同じく秋の味覚の1つ、サツマイモの産地にはプラスの変化が起きていました。
収穫されているのは北の大地・北海道です。
そらち南さつまいもクラブ・川端祐平さん:
ここ最近の高温で北海道でも栽培温度が適してきたということで、ことしは(来月)10日過ぎ、中旬ぐらいから掘れるんじゃないか。
北海道産のサツマイモの2025年の出来は上々だということです。