いま、赤ちゃんのエコー写真がフリマサイトに出品されて物議を醸しているという。
そんな中、大手フリマサイト「メルカリ」は、エコー写真を削除対象とすることを発表した。
「メルカリ」が「胎児エコー写真」禁止に
おなかの赤ちゃんの成長などを確認するための胎児のエコー写真。
なぜか、大手フリマサイトに出品されていることが話題となっている。

28日、メルカリで「胎児 エコー写真」と検索してみると、出品中の商品は見当たらないものの、売り切れと表示されているエコー写真の出品を5点確認することができた。

価格は3000円から6000円ほどで、いずれも同じ出品者のものだった。

27日まで掲載されていたものを見ると、別の出品者が胎児の様子がはっきりと写ったエコー写真を5枚セット999円で販売していた。
他にも、23週から30週のエコー写真が8枚セット2500円で売られていた。

メルカリは、9月1日からエコー写真を削除対象とすることを発表。
現在は出品者による取り下げなどを求めている。

メルカリは出品禁止の理由について、「不適切と判断されるものに該当した」とだけ説明している。
何のために出品?“妊娠詐欺”悪用のおそれも
一体、何のために胎児のエコー写真が売買されているのか。
街の人に聞いてみると「私がそういうことしようと思わないから想像つかないんですけど、記念品なのであり得ないです」「普通にエコー写真を見るのが好きだから買ってるんじゃないかな」など様々な意見がある中で、「妊娠報告の詐欺とかパパ活とかそういうので、『妊娠しちゃったんだよね、だからお金ちょうだい』みたいなそういう詐欺とかありそう」という指摘もあった。

実際に他人のエコー写真を悪用して妊娠を偽り、金銭をだまし取る犯罪はあるのか。
弁護士は、妊娠詐欺は実際にあると指摘する。

橋下綜合法律事務所・松隈貴史弁護士:
実際そういった相談があるというのは聞いたことがありまして、妊娠をしたと偽って、本来発生していない中絶費用など受け取っているということになれば、刑法上の詐欺罪にあたる。
さらに、日付やクリニック名がなく、カスタマイズ可能としている不自然な写真もあった。

他にも、妊娠後期になると本来はおなかが大きくなり、詐欺行為が発覚しやすいため、妊娠初期のエコー写真が多く出品されていることも悪用が疑われる点だと松隈弁護士はいう。

メルカリは取材に対し、「皆さまに安心してご利用いただけるよう定期的に出品禁止物の見直しを行っております」としている。
(「イット!」 8月28日放送より)