空き家を改修した簡易宿泊施設を展開するJR四国が、この秋、香川県内2カ所で新しい施設をオープンさせることを明らかにしました。
JR四国が8月26日の会見で明らかにしました。オープンさせるのは、四国霊場の遍路道があるさぬき市前山の「鈴音by4SSTAY」と、高松市の中心部、西の丸町の「Setolive別邸by4SSTAY」です。
簡易宿泊施設事業を巡っては、地域の活性化を目的に、空き家などを改修する形で展開していて、これまで高松市で1カ所、徳島県で3カ所、開業させています。
さぬき市の簡易宿泊施設は築約50年の特産品の直売所を改装した1棟貸しの施設で、9月20日にオープンします。外国人や遍路客などをターゲットにしていて、地元の食材を使った食事なども提供します。
一方、高松市の簡易宿泊施設は築約40年の住宅を改装した施設で10月19日にオープンします。4つの客室を設けていて、街歩きや島を周遊する家族連れなどをターゲットに、旅の拠点となる宿を目指します。
(JR四国 四之宮和幸社長)
「ホテルとかではないような宿泊ニーズがある。今後も地域資源を活用した宿泊施設の提供を通じて観光振興と地域活性化に努めていきたい」
JR四国は2030年までにこうした簡易宿泊施設を四国内で約20カ所展開し、年間2億円の売り上げを目指すとしています。