「ビュッフェ」では九州各県の味を楽しめる

JR九州の新しい観光列車「36ぷらす3」。
名前の由来は、世界で36番目に大きい島・九州。その36にプラス3で「サンキュー」= 感謝の意。

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デビューを前にした9月30日、福岡・博多駅に初めて到着。特急「かもめ」などとして使われていた787系電車を改造した黒光りする車体を披露した。

鉄道ファン:
原型もとどめながらも、すごくきれいに改造したんだなと思います

列車は、全てグリーン席の6両編成で、車両ごとに内装が異なる。
畳敷きの個室や、九州の食材が楽しめるビュッフェなどを備えていて、車両デザインは、これまで数々の列車を手掛けている水戸岡鋭治氏。

1号車から3号車は、全て個室で、クラシックで豪華な内装。
客室の床の「畳」には、熊本県産の「い草」が使われていて、落ち着いた和の空間が広がる。

装飾の中でもひときわ目を引くのが、窓やパーティションに使われている建具。福岡・大川市の伝統工芸「大川組子」だ。繊細で、まさに職人技といえる。

ガラス張りの中に組子が使われているのは、斬新なデザイン。

そして、この「36ぷらす3」最大の特徴の1つが、17年ぶりに復活した「ビュッフェ」。

光沢のある銅板を使った内装に、中央にはカウンターが設置されていて、老舗和食店のお弁当やオリジナルカレー、厳選されたお酒など、九州各県の味を楽しむことができる。

また、お土産物もバリエーション豊富。

今後、「36ぷらす3」は、試験運行などを経て10月16日にデビュー。
曜日ごとに異なるルートが設定され、当面の間は、金曜から月曜までの4日間で九州を巡る。
全ルートの走行距離は、1,198kmとなっている。

筑豊の街並みを眺めながらフレンチを

一方、10月3日に新ルートでの運行を開始した平成筑豊鉄道の観光列車には、「GoToキャンペーン」の効果が現れている。
2019年3月に運行を始めた平成筑豊鉄道の「ことこと列車」は、筑豊の街並みや田園風景を眺めながら、沿線の食材を使ったフレンチのコースなどが味わえる観光列車。

田川伊田駅を発着する新しいルートでの運行は、2020年4月に始まる予定だったが、新型コロナの影響による運休などを経て、半年遅れでスタートとなった。

乗客:
こういうのが私好きだから、絶対乗りたかったので、すぐ申し込みました

ーー列車の中で、ご飯をいただきながら見る風景は?

乗客:
やっぱり違いますね。やっぱり雰囲気がすごくいいなと思います。車内の装飾とかもすごくすてきですし、日常とはかけ離れた感じで食事を楽しんでます

コース料理は、列車内に設置された厨房(ちゅうぼう)で専属のシェフが、1つ1つ手作りで「できたて」を提供している。

桑野誠二シェフ:
動いている列車の中でギリギリ出せる。例えば、温かいのは温かくて、冷たいのは冷たく、できることは限られているので、そこは考えながらやってますね

2両編成の列車は、48人の定員が30人に制限され、車内に手洗い場を設けるなどの感染対策がとられている。

河合賢一社長:
コロナの感染予防には最大限気をつけながら、こういった旅行を通じて、筑豊を元気にしたいと思っております

12月末までの土日・祝日に1日1便運行され、旅行会社を通じて予約を受け付けているが、GoToキャンペーンの効果もあってか、12月上旬までほぼ満席だという。

秋の行楽シーズン、列車の旅を満喫しながら九州の魅力を再発見するのはいかが?

(テレビ西日本)