災害時に孤立集落の通信手段を確保するため、富山県はドローンを使って衛星通信機器を運ぶ訓練を来月初めて実施します。

これは来月28日、県西部を中心に実施される県の総合防災訓練の一環で行うもので、27日の定例会見で新田知事が発表しました。

去年発生した能登半島地震の課題のひとつが「集落の孤立化」です。

石川県では、道路の寸断などで最大およそ3300人が一時孤立状態になり、通信障害も発生しました。

これを受け富山県では、孤立集落となる可能性がある南砺市平地域に、ドローンを使って衛星通信機器「スターリンク」を運搬。

地域住民自らが避難所に機器を設置し、情報通信手段を確保するという訓練を今回初めて実施します。

県総合防災訓練ではこのほか、氷見市で公費解体前の被災家屋を用いた救出救助の訓練を行ったり、南砺市では自然災害の痕跡を探る「防災まち歩き」などのイベントも開き、災害への備えを見直してもらいたいとしています。

富山テレビ
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