首都圏の人たちに広島を知ってもらうため、あの手この手の策を打つ県が新たに挑む「クラフトビール」づくりが始まりました。

【辰已キャスター】
「広島市中区のビール醸造所です。大きなタンクがいくつも並んでいるが、きょうは仕込み作業ということで使用するのはこちらの麦芽です。どんなビールになるんでしょうか」

蒸し暑い部屋の中で勢いよくタンクの中に入れられる麦芽。
お湯と混ぜて麦汁をとっていきます。

【辰已キャスター】
「湯気が立っていてあついです。これを何時間も熱してビールのもとを作っていくということなんですね」

実はこのビール、県が企画段階から加わり”主に首都圏向け”に広島を発信するため、開発をしているビールです。

【県観光課・木津早苗 参事】
「広島にはカキ・お好み焼き以外にも多彩な食があるが、まだ県外の人に十分に知られていないということがあり、それらのお食事と会うお酒を新しくつくることで、よりおいしく広島の食を味わっていただきたい」

県の「新大型プロジェクト」として広島ゆかりの2人を「応援団長」に、今年6月、動き出した「OK!!広島」(おいしいけえ広島)。

これまで、瀬戸内海で水揚げされる魚介類「瀬戸内さかな」のブランド化や「比婆牛」の流通強化を目的とした商品開発などを展開してきた「おいしい!広島」プロジェクトの一環で「OK!!広島」のメインターゲットとするのは首都圏の人たちです。

その背景の一つにあるのは「食」の観光消費額をいかに上げるかという課題がありその解決に向けた起爆剤にしたい狙いです。

そうした中で今回、規模の大きい県内2社のブルワリーと連携し県として”かなりの力”を入れるクラフトビール開発は”知るキッカケ”をつくる重要な役割を担います。

【HIROSHIMA NEIGHBORLY BREWING・福本成美プロデューサー】
「IPAというビールを今回弊社ではつくるが、ちょっと苦みのあるビールがIPAだが、その中に川根柚子の皮を使っている。クラフトビールを飲み慣れていない人たちが入り口として入ってきやすいかなと思う」

ビールの色味は広島カラーの「赤」。
来月上旬には、県の公式Xでラベルデザイン決める一般投票を行う予定で販売開始はカキの水揚げ解禁など一年で最も広島の食が盛り上がる「10月」を目指しています。

【県観光課・木津早苗 参事】
「より皆様に10月を楽しんでいただきたい気合の入ったプロジェクトです」

テレビ新広島
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