北アルプス奥穂高岳で神奈川県横浜市の会社員の58歳男性が下山中に転倒し、けがをして、救助されました。
警察によりますと、27日午前8時半前、通りがかかりの登山者から「ザイテングラートで転倒して、けがをしたと思われる男性がいる」と110番通報がありました。
男性は25日、単独で上高地から入山し、27日、奥穂高岳から涸沢に向け下山中、ザイテングラート(標高約2800メートル)で転倒して、けがをしました。
北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会救助隊員と長野県山岳遭難防止常駐隊員が出動し、男性を救助、背負って同行下山して、午後2時40分ごろ、救急隊に引き継ぎ、松本市内の病院に搬送しました。左足首をけがしている模様です。
長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。県警は「自分の技量に見合ったルート選びをする」「余裕ある登山計画を立てる」「夏でも雨や強い風にあたると低体温症になる」「こまめに休憩を取り、意識して水分・エネルギーを補給する」「下山するまで体力や集中力を切らさない」など注意を呼びかけています。