多くの登山客でにぎわう富山県の霊峰・立山で目撃されたのは、成獣とみられるクマ1頭です。
クマはエサを探している様子で岩を移動しています。
登山客は「ちょっと怖くなった」「クマを見てしまった以上、(登山は)やめましょうと」と話しました。
相次ぐクマとの遭遇。
8月4日には、登山道の真ん中にクマがいました。
人を警戒する様子もなく、夢中で木を削るクマ。
いったい何をしているのでしょうか。
富山県自然博物園ねいの里・赤座久明さん:
夏のクマがよくやる、アリを食べる採食行動。
専門家によりますと、特に2025年は異常気象の影響でエサ不足が長引き、クマと遭遇する可能性が高まっているといいます。
では、鉢合わせてしまったら、どうすればいいのでしょうか。
富山県自然博物園ねいの里・赤座久明さん:
しばらく立ち止まり、クマが移動するのを待つ。近くに寄ったり、急に大きな音を出さず、パニックにさせない。
富山県警山岳警備隊は、クマに近づいたり、食べ残しなどを放置したりしないよう、注意を呼びかけています。